エアバスミュージアム Aeroscopia とエアバス工場見学 @フランス トゥールーズ
2018年1月に、トゥールーズ空港に隣接するエアバスのミュージアム(Aeroscopia)と、工場見学に参加しました。ウェブサイトに癖があり分かりづらい点などもあったので、簡単に紹介します。訪問を検討している方の一助になれば幸いです。
行き方
ミュージアムと工場は当然トゥールーズ空港に隣接していますので、空港から向かうのが便利です。ただし、空港から歩いていくことは(距離的に)不可能です。トラムもしくはタクシーで向かうことになります。
トラムで向かう場合には、T2ラインに乗り、"Ancely"駅でT1に乗り換えて"Aeroconstellation"方面に向かいます。
トラムを降りる駅は、"Beauzelle - Aeroscopia"という駅があるのですが、"Aeroconstellation"という駅をインフォメーションセンターでは勧められて迷いました。地図で見るとAeroconstellation駅が近そうに見えるのですが、高速道路を渡るためには歩道橋を渡る必要があり、結果としてBeauzelle - Aeroscopia駅の方が歩く距離は短いです。ただし、2018年1月時点ではAeroscopia駅側は遊歩道を整備中で足元が悪い状況でしたので、雨の場合や整備された路面を歩きたい場合にはAeroconstellation駅の使用をお勧めします(図参照)。看板を確認して歩道橋に通じる細い道に入ったら、あとは一本道です。
入場券
チケットは、manatourと呼ばれるサイトで購入可能です。工場見学"Let's Visit Airbus"は、日本人(EU圏以外のパスポート保持者)は事前承認が必要なので、余裕をもって事前購入しておくことをお勧めします。私は直前に購入したのですが、レスポンスが悪く、本当に承認されたのか問い合わせをする羽目になりました。
値段は、博物館のみの見学は12ユーロ、工場見学は15.5ユーロですが、コンビネーションチケットが23ユーロで売られています。このコンビネーションチケットをManatourでは見つけることができず、、、工場見学のみ事前に購入し、当日受付で工場見学のメールを見せることで、差額7.5ユーロで博物館の入場券を購入しました。
入り口は、かなりぐるっと回りこんだところにあります。
博物館
なんといってもこの博物館の目玉展示は2機のコンコルドでしょう。1機は試験機が屋内に展示されており、中に入ることもできます。残念ながらコックピットはアクリル越しに覗くことしかできません。もう1機は屋外に展示されており、天気が良ければきれいな写真を撮ることができると思います。展示は、基本的に実機の展示が中心となっていますが、航空機の発展の歴史も詳細にまとめられており、子供でも大人でも楽しめると思います。時間は2~3時間あれば十分だと思います。
工場見学
工場見学は、写真撮影NGなので写真はありません。が、参加することをお勧めします。
見学は以下のような次の流れで進みました。
- 博物館受付前に集合。指定時間に受付に行くと胸につける札をもらえます。
- バスに乗って、工場の外観について、説明を受けます。
- 工場エントランスで、トゥールーズ周辺の組み立て工場について、部品の供給元について、完成機のカスタマーへの引き渡し手順についてなどを、大きなボードを前にして説明を受けます。
- エレベーターに乗って上階へ行くと、ガラス越しに工場内を見渡すことができます。私が行った時には、3機のA380が同時に組み立てられている様子を眺めることができました。
- そのまま外に出て、バルコニーから屋外の試験設備について説明を受けます。季節によっては少し寒いかもしれません。
- 博物館に戻り、A380初飛行の際のオペレーションルームを再現した展示を見ます。各種のモニタリング画面を見ながら無線でのやりとりを聞くことができ、少しの緊張感を楽しむことができます。
- その後は質問がある場合には個別に聞くことも可能です
※ 英語がわからなくても、ほかの人についていけば良いので心配ありません。
※ 説明に用いるボードやビデオなどが良く練られており非常にわかりやすいです。
※ 説明員が非常に知識豊富であり、マニアックな質問にもさくさく答えていました。
※ ちなみに見学時のA380は、屋外駐機分も含めてすべてEmirates発注機でした。
以上です。何かの役に立てば。