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Postal Museum (ポスタルミュージアム) @ロンドン

ロンドンにある郵便博物館(Postal Museum)に行ってきました。

この博物館は、2017年7月にオープンしたばかりということで、訪問された方はまだ少ないのではないでしょうか。ということで、簡単に紹介します。

■見所

  • ロンドンの地下を走る郵便運搬用鉄道に乗れる!
  • まだ珍しいグッズ・お土産類
  • ロイヤルポストの長い歴史と技術の発展が垣間見れる

概要

 Postal Museum はイギリスの Royal Mail 社(の関連会社)が運営している郵便の歴史を展示する博物館です。2004年にその前身が開館しましたが、2017年7月にリニューアルされて、展示物などが一新されました。Royal Mail 社も日本の郵便局と同様に国営であったものが民営化されており、2013年に株式上場、2015年に政府の株式保有がゼロとなる完全民営化を果たしていることから、民営化を受けて博物館事業もてこ入れされたのでしょう。展示は道路を挟んで2エリアに分かれており、一方は一般的に想像する博物館、もう一方がこの博物館の大きな特徴であるライドアトラクション、 Mail Rail となっています。

 アクセスはロンドンの中心部にあり、どのようにでも行くことができますが、鉄道駅からは若干距離があるので、バスの利用をお勧めします。料金は、Mail Rail 込みで17.05ポンド、Mail Rail なしでは11 ポンドでした。その他に、家族用のパック料金などお得な料金も用意されているようです。

Mail Rail

 この博物館の一番の売りはこの Mail Rail でしょう。私自身も説明を聞くまで知りませんでしたが、郵便物を渋滞などの影響を受けずに早く届けるために、ロンドンの地下を東西に横断する形で郵便物専用の無人の鉄道が建設され、1927年から2003年まで実際に運用されていたそうです。輸送距離は直線距離で10km程度(総距離は35km)、無人式の電気式の鉄道が導入されており、当時の最先端技術が使われており、電子メールの無い時代に郵便物の速度がどれほど重要であったかを伺い知ることができます。

 アトラクションは、写真のように人が乗れるように改造された貨車に乗り、地下トンネルを走るというものです。経路はループ状になっていて、途中で何回か停車して、壁面に投影されたり、プロジェクションマッピングされる映像を見ることにより当時のオペレーションを学ぶことができるようになっています。ご覧の通り、車両は非常に小さく、2人横に並ぶとかなり狭いです。上部カバーは走行中はロックされるので閉所の苦手な方は注意してください。荷物は、乗車場/降車場に施錠できるロッカーが用意されており預けることができますが、一編成の乗客全員で1つのロッカーを共有する形ですので、心配な方は注意してください。

 Postal Office のホームページから乗車時間の予約ができますので、事前に予約とチケット購入を済ませておくことをお勧めします。

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感想

 まずは展示全体についてですが、最近のリニューアルということもあり、体験型の展示を重視した、非常にわかりやすい展示になっています。Mail Rail の制御や、郵便物の交換作業など、英語の苦手な同行者もこれなら理解できると喜んでいました。子供も楽しめると思います。

 また、馬車・鉄道・飛行機といった最新の技術がいち早く取り入れられて、郵便物配送の速さや正確さを向上させてきた歴史には、改めて情報伝達の重要性を認識させられました。考えてみると、電子メールの発達した現在においても、郵便物には速度を要求される場面が多くありますし、郵便事業というのは大げさな言い方をすれば国全体の発展の速度にも影響しかねない大切なインフラなのだと思います。

 最後に、最近のトレンドに違わず、ここもお土産品・グッズの開発には力を入れていれており、なかなか実用性も高そうな文房具・おもちゃなどがたくさんありました。私は下のガイドブックを買ったのみですが、"Royal" の名のついた少し珍しいお土産も買えるかもしれません。

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